13歳のハローワーク

現在、全国的に「読書週間(10/27~11/9)」期間です。今年の読書週間のキャッチコピーは「静かだけど、冒険中。」です。ワクワク・ドキドキしながら、本を読んでいる様子を想像することができます。

先月17日にご逝去された作家・村上龍さんの代表作の1つが「13歳のハローワーク」(幻冬舎)です。この本は中学生に向けた職業図鑑で、ミリオンセラーにもなっています。改訂版は2010年に発行され、自分の「好き」を大切にする考え方は引き継がれていますが、「好き」の入り口が教科別になっている点は大きく変更されました。例えば「国語が好き」「数学が好き」などという章のページをめくってみると様々な職業が紹介されるという仕組みです。教科だけでなく、「休み時間が好き」「放課後が好き」も用意されています。改訂版から10年以上が経過し、現代社会に対応した、さらなる「改訂版」を期待していましたが、もうそれもかないません。自分の「好き」を大切にするという、村上さんの考え方を忘れないようにしたいです。

「13歳のハローワーク」は学校の図書室にあります。ぜひ手に取ってみてください。図書室には、他にも魅力的なたくさんの本が並んでいます。書名や表紙のデザインなどに興味をもって手に取るところから、読書が始まるかもしれません。生成AIであれば、どんな本の要約やあらすじでも簡単に教えてくれます。読書感想文だって数分で書き上げてしまいます。でも本当にそれでいいのか、よく考える必要があります。一冊の本を、ワクワク・ドキドキしながら読み進める体験や、作者と会話を楽しむかのようにじっくり理解を深めていく読書体験は、AI時代だからこそ大切にすべきことなのだと思います。生徒の皆さんにとって必要不可欠な感性や思考力を育んでくれます。

「読書の秋」です。本を読みましょう!