朝読書の時間

先週は新人体育大会の中心日でした。今週の木曜日には体育祭が予定されています。大きな大会や行事が立て続けにやってきます。こういう時は「心ここにあらず」という言葉の通り、目の前のことに集中できない状態になりやすいのです。意識的に、日常生活の一つ一つの活動を丁寧に行っていくことで、心も落ち着き、よりよい結果を導くこともできます。今朝は、朝読書の時間に各学級を回ってみました。多くの生徒がしっかりと読書に取り組めていました。

東京で開催された世界陸上で印象に残った選手がいます。中島佑気ジョセフ選手です。男子400mに出場した中島選手は、この種目で日本勢34年ぶりの決勝進出で6位入賞を果たしました。予選で44秒44の日本記録を樹立するなど記録面でも素晴らしいのですが、終盤にぐいぐいと前に出るレース運びにはワクワクする気持ちにもなりました。中島選手は、読書が趣味だといいます。夏目漱石や三島由紀夫などの純文学にも造詣が深く、自宅だけでなく、遠征先や移動時間など、時間をみつけては読書に親しむのだそうです。中島選手がインタビューの中で、読書について触れている部分がありましたので、紹介します。

「読書はすごく好きです。自分の好奇心を広げてくれるっていうか、世の中にこんな面白いものとか分野とか学問が転がっていたんだなっていうのを教えてくれる。読書で色々なことを知って、更に興味ある分野のまた違う本を買って読み続けられる、そのプロセスがすごく好き」

本を読む習慣が、精神的な安定につながっているのかもしれません。もちろん、読書の意義はそれだけではありません。せっかくの朝読書の時間です。本と向き合ってみましょう。