昭和100年の節目に
今年もあと数日を残すのみとなりました。保護者・地域の皆様には本校の教育活動への御理解・御協力をいただいておりますことに深く感謝申し上げます。
今年2025年は昭和元年から数えてちょうど100年目にあたります。ここ数日も「昭和100年の○○」をテーマにしたテレビ番組を散見します。今月24日にオンラインで実施した後期前半終了集会では「昭和100年の節目に」と題した校長講話を行いました。講話では、この100年を、昭和時代を中心に大まかに振り返った上で、昭和30年代の後半に各家庭に普及した「黒電話」を話題の1つとして取り上げました。私自身も中学高校の頃までは黒電話を使っていました。友達に連絡がある場合などには、電話番号を指で回します。電話がつながると大概は電話に最初に出る大人に名を名乗り、代わってもらう必要があります。電話の内容も周りに人がいることが前提でした。時代は進み、2015年(昭和90年 平成22年)には、スマホ普及率が5割に到達しました。スマホ普及によって、便利になったことは確かです。すぐに人とつながり、簡単に必要な情報を得ることができます。反面、課題も浮き彫りになっています。その中の一つ「人間
関係の希薄さ」という課題は、現代社会の大きな課題でもあります。家族といても互いにスマホを見ているばかり…、友達ともゲームを通じての会話ばかり…、こんなことが話題になっています。
この冬休み、スマホなどのメディアを意図的に遠ざけ、「人と人とのつながり」を感じる機会を設けてみるのもよいかもしれません。昭和100年の節目に、本当に必要なものは何なのか、幸せとは何なのか、を改めて考える必要があるようです。昭和の時代からも多くのことが学べるはずです。

