吹奏楽コンクールを終えて

先週30日(水)クレア鴻巣で開催されたコンクールに本校吹奏楽部が出場し、「金賞」を受賞しました。目標であった県大会出場には、あと一歩届きませんでしたが、多くの人の心に響く演奏ができました。私は、自由曲「ムジカ・エスノート」をステージ上で演奏する生徒の姿をみながら、自然と涙が溢れてきました。演奏後には、多くの保護者の目も潤んでいたように思います。「この演奏に全てをかける」という生徒と顧問の思いが伝わってきたからでしょうか。以下に紹介するのは、吹奏楽部の通信の一部です。

「(前略)私が思う吹奏楽の醍醐味とは、性格や好みの違う数十人が、「せーの」の合図で音を出し、それぞれがそれぞれの持ち場をしっかりと責任をもちながら、ひとつの音楽を作り上げるということだと思います。そして、スポーツなどと決定的に違うのは、やっぱり「音楽」だということ。音楽はミスをしてしまうと取り返しがつきません。(中略)音楽は前に戻ることはできませんし、ミスのあとにどんなに良い演奏をしても、ミスをなかったことにはできないのです。つまり、本当に一瞬一瞬、1回きりの真剣勝負だということ。(後略)」

コンクール後、生徒が書いた当日の記録・感想を読む機会がありました。演奏中とても楽しかったこと、県大会に行けずに悔しかったこと、悔しかったけれど自分たちの成長を感じられたこと・・・いろいろな思いを読みとることができました。顧問の先生も、この4ヶ月間の生徒の成長を実感していたようです。本番の演奏も「とても上手だった」と褒めていました。改めて、素晴らしい演奏だったと思います。