初茜
新年あけましておめでとうございます。昨年同様、富士見中の校舎から初日の出を拝みたいと考え、4階のベランダで待ち構えていました。残念ながら、予定時刻には雲があつく、地平線から太陽が上がってくる様子をみることはできませんでしたが、30分後くらいには、東の空が茜(あかね)色に染まり、太陽を確認することもできました。とてもきれいです。熊谷市にご縁のある俳人の金子兜太先生のご著書「365日で味わう 美しい日本の季語」(誠文堂新光社)の「1月1日」のページには、次のような記述があります。
元旦の明け方の空である「初東雲(はつしののめ)」が、茜に染まることを「初茜(はつあかね)」。そして、ほのぼのと差してくる日の出前の光を「初明り」といいます。初日の出はもちろん、迎える前の空さえも期待を込めて見つめる、響きも美しい正月の季語です。(中略)いにしえの営みの中で磨き上げられた暦の節目の中で、新しい年を迎える元旦は、ことのほか大切にされました。すべてをありがたく受け入れて感謝し、寿ぐ(ことほぐ)心こそが、幸多き年を招いたのでしょう。(「365日で味わう 美しい日本の季語」誠文堂新光社)
「初東雲」「初茜」…こういう言葉に出会っていたから、初日の出を阻むかのような雲でさえもありがたいものにみえたのかもしれません。今年2026年、時には困難に直面することもあるかもしれません。それでも、多くの出会いに感謝し、きっと乗り越えられると信じ、明るく前向きに進んでいきたいです。今年もどうぞよろしくお願いいたします。


