「ありがとう」の思い

今週11日(火)午後、本校体育館にて全校生徒を対象とした「ふれあい講演会」を実施しました。講師は、卒業式の合唱曲「旅立ちの日に」を作曲された高橋浩美先生です。「『あちがとう』を伝えよう」と題したご講演の中では、秩父市立影森中学校にお勤めであった高橋先生が「旅立ちの日に」を作曲するまでのエピソードをお聴きすることができました。そして、そのエピソードを通して、「旅立ちの日に」に込めた思いも知ることができました。高橋先生を前に全校生徒で合唱した「旅立ちの日に」、高橋先生が弾き語りをしてくださった「旅立ちの日に」を聴きながら、これまでの私自身が教員として経験した多くの卒業式のことを思い出しました。卒業していった当時の生徒などへの「ありがとう」の気持ちを改めてもたせていただいた時間でした。

また、高橋先生には講演会の前に行った2年3組の合唱「命ある限り」を聴いていただきました。2年3組は10月30日の校内音楽会当日は欠席等が多く、ステージで合唱することができませんでした。ですから、合唱を披露する今回の機会はとても大切な場でもありました。高橋先生は事前に合唱曲「命ある限り」についてお調べになってくださったそうです。小児ガンでお亡くなりになった宮越由貴奈さんの詩「命」や物語化した「電池が切れるまで」をお読みになったと伺いました。2年3組の生徒へのメッセージカードもいただきました。生徒たちの合唱を大切にしてくださる高橋先生に感謝の気持ちでいっぱいです。私も本「電池が切れるまで」を購入しました。この後、読んでみたいと思います。

ふれあい講演会後の生徒の感想を紹介します。

○「旅立ちの日に」は秩父の先生がつくったということを以前から知っていたので、本日はお会いすることができてとてもうれしかったです。先生のお話から、先生が音楽が大好きな気持ちが伝わってきて、講演があっという間に終わってしまったように感じました。私も音楽が大好きです。先生がおっしゃったように、「みんなで1つのものをつくりあげる」ということを強く感じられる音楽が、合唱が大好きです。卒業式の合唱でもこの気持ちを大切に、みんなに「ありがとう」の心をこめて歌おうと思います。

○素敵なお話をありがとうございました。「旅立ちの日に」はとても有名で、私も知っていましたが、この曲がつくられた過程、どんな思いを込めてつくられたのかを知ると、より歌うのが楽しかったです。また、浩美先生の弾き語りには本当に感動し、鳥肌がとまりませんでした。とてもきれいな歌声でした。私も歌うことが大好きなので、浩美先生のようなきれいな歌声を目指して頑張りたいです。

○私は以前、テレビで「旅立ちの日に」が影森中の先生によってつくられたということを知りました。また、影森中に行って、「旅立ちの日に」の歌詞が刻まれた石碑を見ました。その時から実際に作者に会ってみたいと思っていました。今回、このような機会でお話を聞くことができて、本当にうれしく思います。「旅立ちの日に」は私がとても好きな曲の1つです。これから、卒業式などで、この歌の情景を思い浮かべながら、込められた思いを胸に歌っていきたいです。本当にありがとうございました。