読書のすすめ②
この夏の「読書のすすめ」第2弾です。生徒の皆さんは、夏休み中、本に親しむことはできたでしょうか。私は今「見えるか保己一」(蝉谷めぐ実)を読んでいるところです。主人公の塙保己一は本庄市出身で県の三大偉人にもあげられていますし、2026年前半期の直木賞候補作でもあります。少しずつですが、楽しく読み進めています。読み終われば、その次に「永遠の記憶」(東野圭吾)が控えています。東野さんの遺作となってしまった作品です。その次、その次…自宅の書棚にはまだまだ多くの本が控えている状態です。読書の意義をどれだけ説かれても、なかなか本を手に取ろうとは思いません。それでも、読んでみたら「面白かった」「楽しかった」「役に立った」「感動した」という実感があれば、その次の読書に向かっていくのかもしれません。
きっかけは国語の教科書でも十分です。前回紹介した宮沢賢治作品も1年生の教科書に「オツベルと象」が載っていました。2年生の教科書には「タオル」という文学的文章が収められています。2,3年生の生徒は全員読んでいますね。作者は、重松清さんです。「タオル」もそうですが、重松さんの作品からは、少年の複雑な心情や家族のつながりなどが、ジンワリと伝わり、とても温かい気持ちになります。自宅の書棚を見つけたら、重松さんの4冊の文庫本がありました。「卒業」「青い鳥」「ゼツメツ少年」「きよしこ」でした。どの本も印象に残っていますが、大きな感動があるというわけではなく、ジンワリとした温かさを感じる本です。「きよしこ」の裏表紙の本紹介はこんなふうに書かれています。「少年は、ひとりぼっちだった。名前はきよし。どこにでもいる少年。転校生。言いたいことがいつも言えずに、悔しかった。思ったことを何でも話せる友だちが欲しかった。そんな友だちは夢の世界にしかいないことを知っていたけど。ある年の聖夜に出会った『きよしこ』は少年に言った。伝わるよ、きっとー。大切なことを言えなかったすべての人に捧げたい珠玉の少年小説。」
生徒はもちろんですが、保護者の皆様にも、重松清の本はおすすめです。ぜひ。



