本日は県公立高校入学許可候補者発表日です。本日、学校に集合した生徒に対して、「人間万事塞翁が馬」という故事成語を以下のように紹介し、私の思いも乗せてお話しました。３年生全員に届けたい思いです。

中国の北端、国境の「塞（とりで）」近くに「翁」が住んでいました。あるとき翁の飼っていた馬が逃げてしまいました。皆が同情しましたが、翁は「これで幸運が訪れるよ」と言います。そして、そのとおり、逃げた馬は立派な馬を連れて帰ってきました。そこで皆が祝福すると、今度は「これは不運の兆しだ」と言います。実際、しばらくすると翁の息子がその馬から落ち、足の骨を折ってしまったのです。再び同情すると、翁は「これは幸運の前触れだ」と答えました。息子はその怪我のおかげで、戦争に行かずにすんだということです。この故事から、「人間万事塞翁が馬」は「幸運や不幸は予想のしようがない」という意味で使われています。何が幸福であり、何が不幸につながるかわからないからこそ、目の前で起こった出来事に対し、精一杯に誠実に対応するしかないのだと思います。今回の結果で、ことさら舞い上がったり落ち込んだりするのではなく、結果を受け止め、前を向いて一歩を踏み出してほしい、と願っています。

 
 

地震等の災害が発生した場合、状況に応じて、市内にはいくつかの避難所が開設されます。本校もその１つです。学区内の熊谷東小・熊谷西小・成田星宮小・桜木小も避難所に指定されています。

先週末に、備蓄品の入れ替えがありました。年に１回（今年度は夏休み中でした）は、避難所担当職員（本校は４名の市の職員さんです）と打ち合わせをし、地震・水害それぞれの「施設利用計画」を確認します。本校の場合には、体育館の２階が一次避難場所になります。そしていざという時は、２階と３階の教室が生活場所になることを想定しています。

災害はいつ起こるかわかりません。物の準備だけではなく、いざという時の動きを想定するなどの心の準備を行う必要があります。備蓄品の入れ替えが、そのよい機会になりました。

 
 

２回目の新体力テストが、先週の木曜日から始まりました。春に実施した新体力テストの結果は、県の平均値と比較して概ね良好であったものの、１，３年生男子が「握力」「長座体前屈」「ボール投げ」で、１年生女子が「握力」で，県平均値を下回りました。この１年間は、体育の授業を中心に、「握力」「長座体前屈」「ボール投げ」が課題であることを踏まえつつ、総合的な体力向上を図ってきました。その検証としての２回目の新体力テストを本校独自に設定し、１，２年生を対象に実施します。先週の木曜日は、１年生が校庭で「ボール投げ」「立ち幅とび」の練習と計測を行いました。

 

体力向上は、体育の授業だけで行うものではありません。帰りの会では、握力をつけるための「グーパー運動」を体育委員会が主催で行っています。また、１０月の生活習慣改善プロジェクトを通して把握した本校の課題「朝食欠食」「睡眠不足」に対しても、先日の第２回学校保健委員会で協議を行うなど改善に向けて動き出しています。特に生活習慣については、ご家庭の協力が不可欠です。ご協力の程、宜しくお願いいたします。

本日午後、熊谷東小学校の６年生の教室で授業「ようこそ先輩」が行われました。熊谷東小学校出身の本校３年生６名が３つの学級に分かれて入り、中学校生活の紹介をするという内容です。中学生が説明をする時間は２名で１５分間です。分かりやすく伝えようとプレゼン資料も用意しました。

準備万全の３年生６名は、自信をもってプレゼンに臨めたようです。プレゼンの内容は、中学校の授業、学校行事、部活動と盛りだくさんです。一通りの説明を終えると、質問タイムが始まりました。「入学した最初の頃はどんな感じでしたか」「入学するまでのあと１ヶ月で、どんな準備をすればいいですか」「休み時間には何をしているのですか」「入部する部活はどのように選んだのですか」「中学校生活３年間で一番大変だったことは何ですか」など、たくさんの質問に丁寧に答えていました。

これから富士見中学校に入学する６年生にとって、身近な先輩から中学校生活のお話を聞くことは有意義なことだと思います。また、３年生にとっても、３年間の中学校生活を振り返るとてもいい機会となりました。このような機会をいただき、ありがとうございました。

 
 
 

本日、県公立高校の学力検査が行われます。天気予報では、一日晴れて気温も高くなりそうです。まずは一安心です。

昨日の直前集会では、落ち着いて学力検査に臨むために、３つのことをお話しました。１つは、自分に自信をもつことです。これまで積み上げてきたことを思い出して下さい。やれるだけのことはやったはずです。２つ目は、「いつも通り」を心がけることです。生活のリズムを整え、いつも通りの気持ちで会場に向かって下さい。今から特別なことをする必要はありません。３つ目は、周りの人に感謝の気持ちをもつことです。「受験は団体戦」を合い言葉に共に頑張ってきた仲間、家族、先生の顔を思い浮かべて下さい。落ち着いて、問題と向き合えるはずです。

３年生のフロアには、下級生からのメッセージが掲示されています。「君ならできる」という文字がデザインされていました。君ならできる！実力を出し切って下さい！応援しています。

 
 
 

校長室に飾ってある植物の鉢植えや切り花がとてもきれいです。現在、テーブルには水仙の鉢植えをおいています。黄色の花の彩りもよく、香も楽しめます。花瓶に挿したチューリップは、学校近くのＪＡ直売店で購入してきました。これから本格化する春を予感させてくれます。職員室との通用口には、ＰＴＡ活動の鉢花販売で購入したポインセチアがあります。クリスマスの「旬」はずいぶん前に過ぎていますが元気です。ポインセチアにとっては、「旬」なんて全く関係ありません。まだまだ楽しませてくれそうです。大切にしたいです。

シクラメンにも注目しています。職員から、シクラメンの育て方について２つのことを教わりました。１つは球根のところに水やりをしないこと。もう１つは真ん中の葉っぱを少し間引いて陽を当てること。そうすることで、新しい花の芽がでてくるという教えでした。この教えは本当のようです。今、新しい花の芽がどんどん伸び上がってきています。こちらもまだまだ楽しめそうです。

 
 

今月上旬に開催された学校総合体育大会・第６２回全国中学校スキー大会に埼玉県代表選手として出場した、本校２年生・藤井さんが校長室を訪れ、大会報告をしてくれました。

藤井さんはアルペン競技の「大回転」と「回転」の２種目に出場しました。得意な「回転」では、入賞を期待され、大会当日も「攻めた」滑りをしたといいます。その結果、「回転」では残念ながら記録を残すことはできませんでしたが、藤井さんはもう次を見据えていました。次はジュニアオリンピックに出場をします。もちろん高校進学後も競技を続け、インターハイ優勝が目標だとお話してくれました。スキー競技の魅力は「0.01秒」で勝負が決まる面白さなのだそうです。３歳からスキーを始め、今ではその面白さに夢中のようです。十分に楽しんで下さいね。応援しています。

昨日、第２回学校保健委員会を開催しました。委員会では、２年生の保健委員会の生徒から、１年間の活動報告や生活習慣改善プロジェクト結果報告がありました。生活習慣改善プロジェクトは、ＨＱＣシートを活用し、生徒の生活習慣の改善を図る取り組みです。今年度１０月に実施したものです。

報告を受けて、生活習慣の改善のために、生徒・保護者・教職員がそれぞれの立場から「何ができるのか」話し合うこともできました。課題としてあげられていたのは、特に「朝食欠食」「睡眠時間不足」でした。睡眠不足が原因で朝食を食べることができないなど両者の関係性に着目し、スマホなどを利用する時間を減らすことで、就寝時間を早める必要性があるなどの意見も出されました。

委員会の最後には、学校医、学校薬剤師の４名の先生方からご指導をいただきました。先生方、本日はありがとうございました。

 
 

７～１２組の生徒が「すいとんカフェ・なないろ」を本日限定（10:25-12:00）でオープンしました。お昼前の短い時間でしたが、本校の職員をお客さまとして、手作りのすいとんを販売しました。本日まで生徒たちは、すいとんの味付けを試行錯誤したり、お土産のランチョンマット（マリーゴールドや桜の草木染め）を用意したり･･･様々な準備を重ねてきました。

「すいとんカフェ」は今年度初めての試みです。この学習全体をプロデュースした先生に聞くと、構想は夏ぐらいから始めていたそうです。はじめは家庭科の授業を通して、すいとんの基本的な作り方や草木染めの方法を学びました。そして、カフェを開くという目標に向かって、お客さまにアピールする味付けや盛り付けの工夫、値段の設定、カフェのレイアウト、レジの仕方･･･多くの課題を解決してきました。当初は乗り気でなかった生徒も、次第にやる気のスイッチが入り、自主的に学習に参加したそうです。一人一人の成長も感じることができたとお話してくれました。

１週間ほど前に実施した作業学習の成果（一味唐辛子、大根）の販売と併せ、生徒たちは、働くことの大変さや楽しさを味わったり、自らが「社会」の一員であることを実感したりすることができたと思います。私自身もカフェを訪れ、おいしいすいとんをいただきました。生徒一人一人が本当に生き生きとしていました。それと同じくらい、７～１２組を担当する職員も生き生きしていました。楽しそうでした。カフェが満席になるくらいに集まったお客さま（職員）も食事や生徒との会話を楽しんでいました。「すいとんカフェ」には豊かな学びがあったのだと思います。