パリ・パラリンピックが閉幕しました。金メダル14個獲得は、前大会を上回る活躍だそうです。車いすラグビー、ゴールボールなどはダイジェスト版でしか観戦できませんでしたが、力強くも繊細なプレーに見入ってしまいました。
閉会式での、国際パラリンピック委員会のパーソンズ会長のあいさつでは「『違い』が強さであること」を世界中に訴えていました。パーソンズ会長は、東京大会の閉会式でも示唆に富んだお話をされています。
東京大会のあいさつで、パーソンズ会長は日本の伝統技法「金継ぎ」を取り上げました。金継ぎとは、陶器の欠けやひび割れを漆や金を用いてつなぎ合わせて直すという伝統的な修復の技法です。パーソンズ会長は「『金継ぎ』とは誰もが持つ不完全さを受け入れ、隠すのではなく大事にしようとする考え方です」と述べました。日本の伝統的技法「金継ぎ」とパラリンピックの精神を重ね合わせ、結びつけて、私たちに大切なメッセージを届けてくれたのだと、3年経った今でも改めて思うことができます。
完全な人なんていません。誰にでも苦手なことはあるはずです。「金継ぎ」のように苦手なことを補い、伸ばす方法があると考えていきたいです。
東京パラリンピック・会長挨拶.pdf