昨日、学校のご近所の方から、お庭で咲いていたというきれいなお花をいただきました。サザンカの花です。早速、花瓶に活けて校内に飾らせていただきました。ありがとうございました。
サザンカを漢字で書くと「山茶花」です。漢字の通り順番に音読すると「サンザカ」となります。文献に「山茶花」が登場するのは、比較的遅く江戸時代初期だということですが、そのころは「サンザカ」と読んでいたことも明らかになっています。長い時を経て、「サンザカ」が「サザンカ」に変化しました。言葉が変化する一例です。現在、変化の過程ではないかと感じるのは「雰囲気」です。漢字の通り音読すると「フンイキ」ですが、「フインキ」と読んでいる例が多いことに気づきます。「フインキ」と打ち込めば、「雰囲気」と変換されてしまいます。また、変化の兆しを感じるのは「体育」です。読み方はもちろん「タイイク」です。数年前、ある小学校の低学年の教室(熊谷市ではありません)で、教室側面の連絡黒板に担任の字で「たいく」と書かれているのを見たことがありました。こうやって言葉が変わってしまうのだ・・・と実感する一場面でした。
学校は、教員は、正しく美しい言葉を使う必要があります。言葉に敏感であってほしいと思っています。