今回の修学旅行で印象に残ったことの1つに、大江能楽堂での能楽鑑賞・能楽体験があります。本校が大江能楽堂を訪れたのは2日目(5月28日)のことでした。京都市内を班別行動で見学した後に、宿に一旦集合し、宿から徒歩数分の大江能楽堂に向かいました。
大江能楽堂では、最初に、能が600年以上にわたり受け継がれてきた歴史などについて学びます。能は「決まりごとの芸術」というお話もありました。その後、代表生徒による能面・能装束の体験や所作を体験的に学習する場面などもありました。最後は、場面や背景などの解説をしていただいた上で、「敦盛」を鑑賞しました。
「敦盛」は熊谷の子供たちにとって身近なお話です。2年生では国語の授業で平家物語「敦盛の最期」を学習します。ですから、熊谷次郎直実と平敦盛との関係性はある程度把握できています。1年生の時には、保健体育の授業で民謡として「直実節」を学習し、「すり足」も体験的に学習しているのだそうです。さまざまな教科の学習がつながっていることを実感することができました。御礼の挨拶で代表生徒が述べていたように、「遠いところにあった能を身近に感じられるようになった」時間になったと思います。