本日、3年生を対象とした埼玉県学力・学習状況調査を実施しました。これで、全学年の調査が無事に終了したことになります。今年度の調査は、タブレットを活用した初めての調査でしたので、どうしても実施方法の方に目が向いてしまいます。ただ、学校としては本調査を通して捉えることができる「生徒一人一人の学力の伸び」にしっかりと着目していきたいと考えています。
例えば、体育の授業で、50m走の目標タイムを7.5秒と設定したとします。最初のタイムは、生徒Aが8.5秒、生徒Bは7.0秒でした。数回の授業を通して、最後に改めてタイムを計ったところ、生徒Aは7.6秒、生徒Bは7.4秒でした。この場合、目標は達成できませんでしたが、授業における教育効果は生徒Aの方が高かったと考えることができます。
学力についても同じです。平均点よりも高いか低いかだけの視点では正しく学力を見取ることはできません。一人一人の生徒を「他者」との比較ではなく、生徒一人一人の「過去」と比べて成長できたかどうかを重要視したいです。本調査では、「過去からの成長」=「学力の伸び」を確認することができるのですから、本調査結果の効果的な活用を図っていきたいと考えています。