先日、読売新聞の「読売花壇」で選者の俵万智さんが選んだ短歌に目が留まりました。
「だいじょばない」不思議な言葉を耳にして使ってみたい気持ちになった
(奥薗道昭)
俵さんの【評】は「新しい言葉が生まれるのは、新しい思いがあるから。『大丈夫?』と聞かれて『大丈夫じゃない』とは、なかなか言えない。でも時には言いたい。マイルドに。」とありました。「だいじょばない」という新語?は実際に使われているようです。本校の職員室の中でも耳にしたことがあります。インターネット上で調べていると私が知らなかっただけで、意外に世の中で浸透していることがわかります。
誰かに「大丈夫?」と声をかけることはよくあります。その時に「大丈夫ではない」という答えが返ってくることはあまり想定していないことに改めて気が付きました。もしかしたら、相手に「大丈夫」と答えてもらうことで私自身が安心したい気持ちが無意識にあったのかもしれません。「だいじょばない」という言葉があることで、「大丈夫でなはい」思いを伝えやすくなるのであれば、新語も大歓迎です。
「生活記録ノート」「学校生活アンケート」「教育相談」(夏休み実施)など様々な機会がありますが、日常の学校生活の中で「だいじょばない」と口に出せる環境や関係性をつくることが必要なのだと改めて考えることができました。