連休中、野球部が出場する県北大会の応援にいきました。1回戦の対戦校のピッチャーの球は強く、守備も堅いとてもいいチームでした。本校も粘り、0-3で迎えた最終回は2番打者からの攻撃です。連打で勢いにのり、なんと4点を奪ってのサヨナラ勝ちでした。逆転のランナーがホームに還ったとき、ベンチも応援席も大変な盛り上がりでした。途中、何度か崩れそうになりながらも踏ん張り、相手の得点を3点に押さえていたからこその大逆転だと思います。感動的な試合でした。
それでも、この試合で1番印象に残ったのは、逆転した場面ではありませんでした。最終回、ノーアウト1,2塁のチャンスで打席に入ったのは4番キャプテンです。2ストライクを取られた後、きわどいコースを見極め・・・ボール、さあここで勝負!という場面で、見逃しの三振に倒れてしまったのです。監督からは「勝負にならないよ!」との一喝が入りました。3年生が少ない中でも頑張ってきた選手です。キャプテンとして、4番打者としての重責も担っています。チームの逆転勝利にほっとしつつも、相当悔しかったはずです。そして次の日、県北大会2日目、2回戦です。ここで、昨日の悔しさを晴らす場面が早速やってきました。1試合を通して2本のヒット(その内1本はタイムリー)を打つことができたそうです。2日目には応援に行けませんでしたが、後日この報告を受けて本当にうれしく思いました。監督もとてもうれしそうでした。
野球に限らず何事も、うまくいかないことのほうが圧倒的に多いです。うまくいかないことや失敗を糧にして努力を重ねることで成長できるということを、学校生活の様々な場面で体験的に学んでほしいと思っています。