校長室前のトロフィー等が並んでいる棚の一角に、体育祭の写真が飾られています。裏面には「昭和50年度 第29回体育祭」とありました。体育祭での演技種目「組体操」の「4段タワー」を捉えた一枚です。
私が勤務していた平成のはじめも、富士見中の体育祭のメインイベントは組体操でした。特に「4段タワー」は圧巻。メンバーに選出された生徒たち、
体育科を中心とした教職員の熱量はすごかったです。本番が近づく緊張感、本番当日の高揚感、演技を終えた達成感、その場にいた者でなければ到底共有できないと思います。相当な危険性があることを承知で挑み、乗り越えたからこそ得られる学びでもありました。しかし、ほどなく安全性の配慮から「4段タワー」は中止となりました。
令和の体育祭では、時代の変化、生徒の心身の実態等に応じた柔軟な対応が求められています。今年度、新たに取り組む「縦割り団」による団対抗の方式は、昨年度の体育委員会を中心に協議を重ね、創り上げてきたものです。1年生から3年生までが集う「団」での活動を通して、学ぶことはたくさんあります。体育祭実行委員会の役割も大きいです。生徒の皆さんには、富士見中学校の体育祭の新しい伝統を創りあげてほしいです。楽しみにしていますし、期待もしています。職員は生徒の取組をしっかり支えていきたいです。