本日の市予選会で優勝した男子バスケットボール部が大切にしている言葉があります。それは「智・速・闘」(ち・そく・とう)です。部員たちや保護者の皆さまのTシャツにもプリントされています。
この言葉は、50年近く前、富士見中の男子バスケ部の黄金期を築いた内田忠明先生が大切にされていたものです。ただ、私が顧問になった際には、この言葉は残っていませんでした。それでも、この言葉の存在を知り、平成5年度のチームから練習着に「智速闘」をプリントしようと考えました。早速、注文し届いたTシャツを見てびっくり。「知速闘」となっていたのです。「智」を略字の「知」でプリントしてしまったようです。
「知速闘」のTシャツをご覧になった先生から次のような御指導をいただきました。「『智』と『知』は似て非なるもの。『知』はただ知っていること、それに対し『智』は知っていることを自分のものとし行動に移せること。」辞書的な意味は定かではありませんが、富士見中男子バスケットボール部にとっては、『智』が大事だと身にしみて感じました。当時の部員には、受け売りで、このような話をよくしていたことを思い出します。
あれから30年が経過しました。当時の部員が現在の部員の父親になっているぐらいですから、ずいぶん時が過ぎたと実感します。それでも「智速闘」が受け継がれていること、本当にうれしく思います。本日の決勝でも垣間見ることのできた「智速闘」のバスケットを誇らしく思います。